女性の権利

とちぎメディカルセンター労働組合 女性の権利 ~母性保護について~

みなさん、こんにちは!
執行委員長 植木です。

いきなりですが、職場で不当な差別を受けていると感じたことはありませんか?

少しでも感じたことがある、あなたは女性の権利というものを知っていますか?

私たち女性には、女性の権利というものが認められています。

  • 母性保護、妊娠、出産
  • 育児・介護
  • 男女差別
  • 賃金
  • ハラスメント

などのさまざまな権利があります。
今回は、「母性保護」についてお話したいと思います。

母性保護について

すべての女性は、子供を産むからだの仕組み=母性を持っています。

毎月の生理や年齢によってホルモンバランスが変化し、自覚がなくても体や心に少なからず深刻な影響を与えています。

医療・福祉の仕事は24時間必要とされ、どんな勤務も我慢して働くのではなく、男女とも無理なくずっと健康に働き続けることが当たり前でなくてはいけません。

無理なく働くために、生理休暇という権利を知っていますか?

生理休暇とは?

1985 年の「女子保護規定」の改悪で労働基準法の条文標題から「生理休暇」という文言は消えましたが、権利は残っています。労基法第 68 条は「使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない」と定めています(違反した使用者は 30 万円以下の罰金)。生理日とは生理に伴う下腹痛、腰痛、頭痛などのある日を言い、「著しく困難」の判断は本人に任されています。

生理休暇を取得できていない看護師の割合として、8割以上と言われています。

理由としては、

  • 忙しい
  • 人手不足
  • 取りにくい

などが多いです。また、3人に1人が異常出産、5人に1人は流産を経験しています。

切迫流産

看護師さんに多いとされる”切迫流産”は、約15%の確率でなると言われています。原因としては、勤務の不規則、ストレス、ホルモンバランスの乱れによって生じると考えれています。
生理休暇を「みんな取っていないから取らない」「迷惑になるから取らない」などの理由で取得しない看護師さんが多いです。”切迫流産”を今しっかりと認識し、未来のために考え直すべきだと思います。

これらは、深刻な人手不足があるとともに、使用者が労働者保護の法律やルールを知らないことにあります。

我慢して働くのではなく、無理なくずっと健康に働き続けることが当たり前な環境づくりの徹底は、困難となっているのが現状です。

産前産後の夜勤免除もきちんとできていますか?
権利がきちんと取れないことが問題です。

せっかく選んだ職業なので、取りやすい職場環境を作って、権利を利用し充実させていきましょう。

権利を「知って」「知らせて」「使って」女性の力をおおいに発揮しましょう。

私たち労働組合は、無理なく働き続けるためにこれからも、女性の権利を多くの方に知ってもらう運動を行っていきます。

些細なご相談でも受け付けているため、気軽にお問い合わせください。
最後に一人で悩まないでください。私たちが力になります。